埼玉県・越谷市・赤山町 歯科・矯正歯科・小児歯科・口腔外科・インプラント・顎関節症・酸蝕歯

2014年11月28日世界最高基準の滅菌器(CLASS B)を導入いたしました。


歯科医院における感染防止対策は、
最重要課題

昨今、細菌やウィルスによる感染症がニュースや新聞で取り上げられています。とりわけ、昨年5月には読売新聞の1面で歯科医院の不十分な滅菌に関する現状が報道されました。歯科医院における感染防止対策は、患者さんや我々医療従事者の安全性の確保という面からも最重要課題といえます。この感染症予防策について、日本における歯科治療では、一般の病院以上のものが要求されています。これは、治療に使用する器具類が常に口腔内の粘膜や血液に接触しており、この器具を別の患者さんに使用しなければならないからです。



全ての歯科医院には浸透していない標準予防策

日本では、アメリカで提唱されたスタンダード・プリコーション(標準予防策)といわれる感染症予防策を採るよう厚生労働省から勧告されています。この標準予防策とは、簡単に説明すると、「患者が感染症をもっているいないにかかわらず、滅菌消毒を行い、医療現場と患者の安全性を確立する」というものですが、実際にこの予防策に則った治療を行っている歯科医院は多くないようです。日本歯科委員会の調査では、診療ごとにハンドピース(歯科用ドリル)を滅菌する医院はわずか31.4%しかありません。このように、標準予防策がまだ全ての歯科医院に完全に浸透していないというのが現状です。




当院はシロナ社(ドイツ)の
「DACプロフェッショナル」を導入

歯科医療の現場では、HIVウィルスを始め、肝炎や梅毒その他様々なウィルスの感染の危険と隣り合わせです。また、HIV感染者も肝炎患者も増加傾向にあるといわれています。適切な感染症予防対策を行っていないと、思わぬところで重大な感染症に罹ってしまうことも考えられます。そのような中で患者さんの健康と安全を最大限確保するため、医療先進国のヨーロッパ規格E13060のクラスB(Big)をクリアしたシロナ社(ドイツ)の「DACプロフェッショナル」を導入しました。



世界最高基準の滅菌力を誇る「DACプロフェッショナル」

この「DACプロフェッショナル」は世界最高基準である滅菌力を持っており、患者さんに使用した治療器具に、全面に渡って飽和水蒸気を射出することにより確実にかつ安全な滅菌を実現します。 安全で確実な滅菌を行うためには、器具の全ての面に飽和水蒸気が当たる必要があります。そのため、従来の日本のほとんどの歯科医院が使用しているオートクレーブ(クラスN)では、中空のもの(インプラント用のインスツルメント、ハンドピース等)や多孔性のもの(ドレープ、ガーゼ等)、パックをした中などは空気が水蒸気の妨げとなるため、十分な滅菌を行うことができませんでした。もともと非包装の固形物を滅菌するもののため、滅菌パックした状態では確実な滅菌はできません。しかし、クラスB規格に対応したDACプロフェッショナルでは、庫内の空気を抜き真空状態にしながら飽和水蒸気の注入を繰り返し行う工程(プレバキューム)により、器具の外側だけでなく内部の隅々まで蒸気を行き渡らせ、トップレベルの滅菌を実現します。


当院は常に安心・安全な
歯科医療を提供していきます。

2014年現在、クラスB滅菌器の普及率はわずか5%未満です。しかし、本当に患者さんのことを考えたら必要不可欠だと思います。滅菌をしないということは、衛生的な問題はもちろん、血液を介した感染症の危険性があるということです。それに、歯科治療のほとんどを占める虫歯や歯周病というのは細菌感染が原因の感染症です。それに対してしっかり対応するだけでなく、滅菌不十分という危険から患者さんを守り、安心・安全な歯科医療を提供していきます。